「タイで働くにはタイ語が必要ですか?」
タイ転職を目指す方からよくいただくご質問ですが、決して必須ではありません。特に都市部のビジネスシーンでは英語が使用されており、生活面でもタイ語ができなくともあまり問題はありません。
今回はタイにおける職場や生活環境での言語事情をお伝えします。
タイで話されている言語
公用語はタイ語
タイにおける主要な民族はタイ族です。その他、華人や山岳民族、南部のマレー系などさまざまな民族によって構成されていますが、ほとんどの方が公用語であるタイ語を日常的に話します。
そのため、タイへの転職にはタイ語が必須ではないかとお考えの方もいらっしゃるのですが、国際的な観光立国であることから、特に都市部ではタイ語が全くできなくても生活に何の支障もありません。
また、国の戦略として外資系企業の誘致を積極的に行っていることから、ビジネスシーンでは英語が使用されることが多いです。日本人社員を採用するほとんどの企業においては、会議や業務連絡、メールなどのやり取りが英語で完結することが多く、私たち外国人にとっても大きなメリットです。
タイ転職・生活に必要な英語力と言語
職種別に求められる英語力
職場環境や職位により求められる英語力は異なります。こちらはあくまでも例となりますが、タイへ転職される場合は、ぜひ参考にされてください。
営業職
日系顧客のみを担当し、かつマネージャー職でない場合は、社内での見積作成依頼や進捗共有などができるレベルで可とされることが比較的多いです。(目安:日常会話上級レベル)
ただ、ローカル社員のマネジメント業務も担当する場合は、営業戦略の説明や指導・評価なども含まれるため、もう少し高いレベルが求められます。(目安:ビジネス初級レベル)
また、外資系や地場系の企業が取引先となる場合には、上記の他、顧客へのアポ取り、商品説明、要望ヒアリング、価格調整・交渉などが英語で問題なくできるレベルが理想とされます。(目安:ビジネスレベル)
技術職
流暢に話せなくとも問題はありませんが、ローカル社員への技術指導や指示を行うため、意思疎通できるレベルが必要です。(目安:日常会話レベル)
工場長など、規模の大きな組織をまとめる立場である場合には、より高度な英語力が求められるケースもあります。(目安:日常会話上級~ビジネスレベル)
カスタマーサービス
顧客が日本人のみの場合には、社内での打ち合わせや業務連絡を理解できれば問題ないとされることもあります。(目安:日常会話初級レベル~)
ホテルのコンシェルジュなど、多国籍の方々を接遇する必要がある場合には、英語で問題なくサービスが提供できるレベルが求められます。(目安:ビジネスレベル)
秘書・事務職
英語での資料作成、資料の日英・英日翻訳、駐在員や出張者の通訳、会議での通訳などが英語で問題なくできるレベルが必要です。(目安:ビジネスレベル)
生活に必要な英語力
主要都市やその近郊であれば、買い物や食事、タクシーでの簡単な会話ができると生活が可能です。
特にバンコクやシラチャでは、主要病院に日本語窓口があったり、日系不動産エージェントによるサービスが充実していたりと、込み入った話は日本語でもできる環境にあります。
タイ語は必要?
タイ語が話せると、もちろんローカルの方々とやり取りがスムーズになり、距離感もぐっと縮まりますが、全く話せない状態でも問題なく生活・就労ができている方も多いのが事実です。
むしろビジネスシーンでは、英語力を求められるケースが圧倒的に多いため、スピーキング力に自信がない方・身につけたい方は、オンライン英会話などを活用し話す機会を積極的に作ることをお勧めします。
まとめ
タイの公用語はタイ語ですが、ビジネスにおいては英語が共通語として利用されているケースが多いです。都市部であれば、生活面でも英語が十分に通じるので、英語を日常的に使いたい方、英語+αで別言語を使いたい・学びたい方は、ぜひタイへの転職をご検討ください。
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