2018年にタイの現地会社への転職を果たし、現在4年目を迎えているHさん(30代後半・女性)。
10年超のキャリアを引っ提げタイに渡り、公私ともに充実した日々を送る彼女にインタビューさせていただきました。
海外転職活動のきっかけと進め方
Q. 日本でのキャリアと転職のきっかけを教えてください。
日本では30代半ばまで一貫して、物流や貿易に関わる業務をしていました。
タイを含む東南アジア各国へ出張する機会が多く、現地のエネルギッシュな環境を経験するうちに、実際に自分もそこに住んで働きたいという思いが強くなり、海外転職を決意しました。
Q. 転職活動はどのように始めましたか?
海外就職に強いと聞いていたJACリクルートメントに登録し、日本本社のコンサルタントと面談しました。最初は駐在員として海外法人に赴任できるポジションを希望していたのですが、面談時に「すぐに海外に出られる案件はなかなかない、国は選べないことが多い」と聞いてそれは希望とは異なるなと…。私の中ではもう海外で働き出す気持ちが温まっていたので(笑)
Q. 初めは駐在員としての海外転職を考えていたのですね。現地採用にも目を向けたのはなぜですか?
「自分が選んだ国ですぐに働き始められる」。
この希望を叶えたいのであれば、現地採用はどうかと提案されたからです。同じJACのジャパンデスク(※)を通して、興味のある国の現地法人につないでもらい、各国から直接案件の紹介を受けました。
経験がそのまま生かせる物流会社の案件が多かったのですが、国によっては他の業界でのポジションの提案もあり新鮮でした。海外の日本人転職マーケットを知る良い機会になりましたね。最終的には日本での2回の対面面接を経て、現職と縁がありました。
※編集者注:JACのジャパンデスクとは
JACリクルートメント東京オフィスにある、日本在住者向けの海外就職サポートデスク。弊社の海外拠点で転職支援を行っていたコンサルタントが、ご経験やご希望をお伺いの上、マッチする国や案件をご案内させていただきます。海外での幅広い可能性を探りたい方はぜひご登録ください。
Q. 現職を選んだ理由は何ですか?
現職は製造系の部品供給会社です。アジアでの効率的な物流網構築というミッションがあり、これまでの経験を活かしつつ新しい挑戦もできるという点に魅力を感じ、入社を決定しました。
Q. オファー条件はいかがでしたか?
現地法人に所属し、現地相場で給与が設定される現地採用なので、正直なところ待遇は大きく下がりました。具体的にいうと、入社時の給与は前職の3分の2。その他、医療面や年金なども心配でしたが、今回の転職の目的は、海外でキャリアを築き、日本では得られない経験をすることだったので思い切って決断しました。年収は結果を出して上げれば良いですからね(実際に上がりました)。
タイでの仕事について
Q. 実際にタイで3年以上働き、どんなスキルを得られましたか?
プロジェクトマネジメントのスキルが上がったと感じています。
日本だとディテールが決まっていなくても暗黙の了解で成り立つことが多いのですが、タイだとそうはいかない(笑)ので、タスクを全て洗い出し、誰がいつまでに何をどこまでやるのか、これらをうやむやにせず決定した上で、「見える化」を徹底的に行っています。
自分の当たり前は他人の当たり前ではないということを肝に銘じ、マネジメントの仕方を工夫する、これは今後どこで誰と働くことになっても生きるスキルだと考えています。
Q. 働く中で大きなギャップを感じられたことはありますか?
前職でも他国の社員と協業することが多かったからかもしれませんが、大きなギャップを感じたことはそんなにないです。逆に、日本人とタイ人は似ているところも多いと感じています。例えば、タイの方は事を荒立てるのが嫌いで婉曲的な物言いを好む、など。「外国人は直接的なコミュニケーションを好む」というイメージがありますが、決して世界は「日本人とそれ以外」ではないんですよね。
「外国人と働く」となると、違いにフォーカスしがちですが、同じところも理解してコミュニケーションを取る必要があると考えています。
Q. ご活躍の様子が目に浮かびます。今後の目標はありますか?
実は社内で大きな組織体制変更があり、マーケティング部門へ異動することになりました。マーケティングは未経験なので、知見を身に着け、早くキャッチアップすることが当面の目標です。現在は、海外大学のマスタープログラムをオンラインで受講する準備をしています。
「どうやってモノを売るか」はどの業界でも生かせますし、アプローチの仕方ひとつ取ってもいろんな方法が考えられますよね。新しいことを学びながら、仕事にも生かせるチャンスを得られ、とてもワクワクしています。
シラチャでの生活について
Q. 生活面はいかがですか?
何も不自由することがないですね。ワーキングホリデーや旅行、出張で多くの国に行きましたがタイの住みやすさは断トツ1位です。特に食事面では、おいしい日本食がお手頃価格で食べられますし、日本の食材も手に入りやすいので自炊もできます。治安も良く、女性の一人暮らしでも安心。ちなみに私はバンコクではなくシラチャという町に住んでいますが、それでもこんなに住みやすいとは!と驚きました。
Q. シラチャはどんな町ですか?詳しく教えてください。
バンコクから車で2時間ほどのところにある、チョンブリ県内の町です。
日系メーカーの多くが東部エリア(チョンブリ県・ラヨーン県)に工場を構え、このシラチャから通う方が多いので、日本人の居住率が高いのが特徴です。海沿いの小さな町ですが、日本の食材を扱うスーパー、ユニクロや映画館が入居するショッピングモール、日本人経営の日本食レストランや居酒屋などコンパクトにまとまっていて生活しやすいですよ。
ちなみにコンドミニアムの屋上には海に臨むプールがあって、ロックダウン中もここから解放感を味わいリラックスしていました。
Q. 休日はどのように過ごされていますか?
長期のお休みはダイビング旅行に出かけることが多いです。タイに来るまでは興味もなかったのですが、友人に誘われてやってみたらもうハマってしまって(笑)。海の中には地上と全く違う神秘的な世界が広がっていて、何度潜っても飽きないですね。より深い世界を知れるようにとライセンスも取得しました。
タイでの就職を検討している方へのメッセージ
Q. 公私ともに大充実の日々ですね!これからタイ就職を目指す方にメッセージをお願いします。
海外就職は良いことばかりではなく、「タイが好きだからタイで働きたい!」だけでは乗り越えられない苦労やリスクもあります。ただ、もし悩んでいるのならぜひチャレンジしてほしいです。生活面は何の心配もいらないので、安心して仕事に取り組めますし、業務でも日本では得難い経験をすることができます。
もしも、どうしても合わないと感じて日本へ帰ったとしても、自ら海外へ飛び込み得た経験がマイナスになることはないと思います。
繰り返しますが、悩んでいるのならぜひチャレンジを!私はタイへ転職して良かったと心から思っています。
編集後記
いつも明確な目標を持って、実際の行動に落とし込んでいるHさん。フィールドが日本でも海外でも、成功するのはこういう方!と改めて感じました。
海外でただただ働くだけでは何も変わりませんが、海外でしかできないことがあるのもまた事実。Hさんの言葉そのままになりますが、「迷っているのならぜひチャレンジを!」。
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